ヒーリングを知らない頃(2) - 心と体の癒しの話
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ヒーリングを知らない頃(2)

1日の中で、心の平安が戻ってくる時間があった。それは、眠っている時。夢の中では元通りの明るい人生があった。
不安も恐怖もなく、ラクになれるのだった。
でも、朝が来て目覚めた瞬間から、また不安が、恐怖が私の中に滑り込んでくる。…お風呂上りに、一瞬ラクになれるときもあった。あ、いまラクだ、と思って、バスタオルを巻いたまま嬉しくて踊りだしたこともある。だけど、湯の熱が冷めるとまた元通り、ソファにうずくまって震えだすのだ。もうどうしたらいいのか分からなかった。
夫は、そんな私の状態を見て、最低限の家事などは手伝ってくれたけれども、 「俺にはこれ以上はどうしようもない。自分でなおせよ」 と言ったきり、助けてはくれなかった。冷たいと思った。私はただ、背中をさすって欲しかった。優しく抱きしめて欲しかった。胸の中で泣かせて欲しかった。
だけど、もし、夫がそうしてくれたところで、私のこの状態はなおらなかっただろうけど。




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